知っておくと便利なペイントの技法や道具についての豆知識を載せてみました。
トールペイントで使用しているアクリル画とローズマリングのオイル画についての情報です。 |
デルタ社セラムコート 廃盤色 代替色リストはこちら |
不備な点もあるかと思いますが、お気づきの点がございましたらご連絡をいただければ幸いです。 |
表現は筆づかいで、いかようにも出すことができますが、絵にあった筆を選んで描くと思いのほか満足のいくものが描けたりします。使用後の手入れもていねいにしてあげましょう。次に使うときもすぐに描ける状態を作っておくことはとても楽です。 |
●アクリル用筆 |
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フラット(平筆)
ラウンド(丸筆)
ライナー
スクリプトライナー
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ナイロンが主流です。使い道に合わせて筆の形を選びます。各サイズの筆を持っていると便利です。 |
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フィルバート |
フラットとラウンドのそれぞれの長所を生かした形をしています。 |
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アンギュラー |
毛先が斜めなので使い勝手のよい筆です。バラの花を描くときによく使われます。 |
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刷毛 |
シーラーやニスまたは地塗りなどの面積の広いところを塗るときに便利です。 |
銀座ソレイユ |
トールペイントの多くの人はアクリル絵具を使っているようですが、オイル絵具や水彩でも、描きたい絵にあった絵具を選ぶことも必要。同じ絵でも、絵具を変えることで印象がぐっと変わります。 |
●アクリル絵具 |
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クロマ社
ジョソーニア
(Jo sonja's)
アーティストカラー |
ジョソーニアがプロデュースした本格的アクリル絵具です。顔料を多く使用しているため様々な補助溶剤により、オイル画のように書いたりすることはもちろん幾通りもの楽しみ方ができます。
初心者には少々扱いにくいときがあるかもしれません。 |
ユザワヤ |
デルタ社(delta)
セラムコート |
トールペインターが多く愛用している絵具で、初心者にも使いやすいようにとても扱いやすくなっています。
濃度もさらっとした感じです。混色は限られた範囲では可能ですが、もともと混色用としての絵具ではないのでお勧めはしません。
商品の色数はダントツで多くいろんな色を揃えて使用するときれいな発色のまま絵が描けます。 |
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ワコフィン |
ヨーロッパ生まれ。発色が美しいアクリル絵具です。
オランダフォークアートやパンチュールを描くときに適した絵具らしいです。ピオニーペインティングもこの絵具を使用しています。
また、プラモデル作りの色づけにも愛用する方が多いとのことです。
少々高価な絵の具ですが、絵具の濃度や混色したときの色合いは他メーカーでは醸し出せない魅力があります。
木はもちろん、あらゆる素材に描け、高品質で扱いやすい。
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銀座ソレイユネットショップ |
ロイヤルターレンス社
デコラフィン |
アッセンデルフトやマーレライのペインターが愛用しています。
オランダのターレンス社は1899年オランダ アペルドールンに設立、その品質の高さが世界に認められています。
1950年にはオランダ王室より「ロイヤル」の称号を授けられ名実ともにオランダを代表する画材メーカーに成長しました。 |
銀座ソレイユネットショップ |
そのほか画材店で多くのメーカーのアクリル絵具が手に入ります。
トールペイントでは、色指定をしているインストラクションがありますので、同じメーカーのを入手することでより簡単に絵が描けます。 |
他のアクリル絵具があります
中善画廊 |
●オイル絵具
オイル絵具は空気中の酸素に触れることで固化します。乾燥するまで日数がかかります。作業中は乾燥しないので絵具をキャンパス上でミキシングしたりぼかしたり、また拭き取ったりすることが容易にできます。 |
ウインザー&
ニュートン |
世界が認める英国の最高級ブランド。顔料濃度が高く、使いやすい。
着色力がわりと強くほとんどの色が「専門家用堅牢色」としてしてランクされています。 |
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ロイヤルターレンス社
レンブラント |
ヨーロッパで長年ベストセラーの最高級油絵具。
伝統があり品質にも高い信頼を保ち続けています。
レンブラントのほかに、ヴァンゴッホ、アムステルダムなどの油絵具もあります。 |
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ホルベイン |
ホルベイン油絵具は現在世界で一番厳格な米国ASTM の基準に準じて紫外線曝露テストを行い、チューブに耐光性を4段階で表示しています。 |
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クサカベ |
クサカベ油絵具は1928年の創業以来、「よい絵具を作る」という創設者の意向を引き継ぎ、選りすぐられた材料を使用しています。 |
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●水彩絵具 |
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水彩絵の具は、水でといて塗る絵の具を総称していいます。
子供時代から馴染みのある図画の教材で使われる水彩絵の具は、顔料の純度が低く、メディウムに澱粉の糊を使っているもので、不透明絵の具の部類に入ります。ガッシュやポスターカラーがあります。
透明水彩絵具の特徴は、「透明性」です。透明ですから、先に塗った色に別の色を重ねると、前の色が透けて見え、二つの色が混ざり合った中間の色が現れてきます。
チューブタイプと固形タイプがあり、固形は絵手紙などで知られている顔彩絵具などです。
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絵を描くための準備を整えておくことで支障なく描き進めることができます。
作業中、手元に置いておくと、すぐ対応でしてとても便利なグッズです。じつに道具に助けられることも多いのです。
●アクリル画・オイル画共通 |
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サンドペーパー |
白木の表面を滑らかにすることで絵が描きやすくなります。
またプラスチックに描くときは表面に傷をつけることで絵具が乗りやすくなります。
紙やすりのタイプのほかサンディングブロックなどがあります。通常600番くらいのものを用意しておくとよいでしょう。数字が大きいほど目が細かくなります。
ブロック状のものは凹凸に目詰まりした木屑を洗い流して何度でも使えます。
仕上げ用にはガラス繊維でできたスーパーフィルムがよいでしょう。水や油などで潤滑させ磨くことでつやと光沢が出ます。 |
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転写紙 |
水で消えるものと、水で消えないグラファイト転写紙(オイルベース)があります。使い分けましょう。
サーラル転写紙は、ワックスを含まずべとつかない性質を持っています。
代用としてチョーク(はくぼく)も利用できます。 |
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チャコペンシル
(トレーシングペンシル) |
水で消える鉛筆型タイプで白、黒、グレーなどがあります。 |
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ペーパーパレット |
水を通さない便利な使い捨てパレットでグレーとホワイトがあります。 |
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マスキングテープ |
描いた作品を傷つけることなく何度も貼ってはがせるテープです。
図案を固定したり、塗りたくない部分に貼って使うテープ。 |
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ペーパータオル |
ペーパータオル 筆を拭いたりします(毛羽立たない布でもよい)。 |
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スタイラス |
転写のときや、ドットをうつときに使います。 |
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パレットナイフ |
絵具を混ぜたりモデリングペーストなどを取り出したりする時に使用します。 |
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ミックス&セーブペイントストリップ |
少量の絵具を入れておくのに便利です。混色した絵具や小分けして持ち歩くとき、乾燥しにくくこぼれない容れものです。
満タンに入れておけば数か月以上長持ちします(保存状態により異なります) |
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綿棒 |
修正時などにあると便利です。ベビー綿棒は細かい修正に活躍です。先がとがったもの平たい形状のものなどもあります。 |
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●オイル画+α |
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タッパーパレット |
1作品を仕上げるための絵具を作り、密封された入れ物にいれ、冷凍保存すると長持ちします。薄型の普通のタッパでよいです。 |
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練り消しゴム |
ピンポイントで押し付けるようにして消すことができるので便利です。 |
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構想したように描きたいとき、助けてくれる様々な溶剤があります。
それぞれの溶剤には特徴があり、その特徴をつかめば思いのほかすばらしい出来になるでしょう。
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●アクリル用 |
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シーラー |
塗料、絵具の定着を良くするために使います。
素材表面を水や汚れから保護し、絵の具・ニスなどを必要以上に染み込まないようにします。表面をシールするタイプと中に浸み込ませてシールするタイプとあります。
オールパーパスシーラーは表面をシールするタイプで白木のほとんどはこれで十分です。
あまり重ねて塗ると絵具をはじいて塗れなくなったりでこぼこができたりしますので一回塗りでよいでしょう。塗りにくい場合は少しの水で薄めても大丈夫です。
ヤニの出やすい木の場合はタンニンブロック(下記タンニンブロック参照)でシールします。
シーラーはカビ防止の役割にもなりますので、絵を描いた後は必ずシーらを塗り保護しておきましょう。 |
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中に浸み込ませてシールするタイプのもので、アシーナのBBパーフェクトシーラーがあります。
上記オールパーパスシーラより塗りやすいのが特徴です。 |
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タンニンブロック |
タンニンやヤニが出るのを防ぐためのシーラーです。
ヤニは数年たってから出てくるときがあります。合板や、ヤニの出やすい木材を使用している場合、塗っておくとよいでしょう。
松やスプルース、ヒノキの間伐材などは、樹脂分が多くヤニが出やすい樹種です。 |
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リターダメディウム |
アクリル絵具とメディウムの乾燥までの時間や硬化時間を長くするために使います。そのため、混色やぼかしのテクニックがしやすくなります。
アンティーク調にする場合は絵具と1:1ぐらいの割合でブレンドし塗り、半乾のうちに乾いた布で拭き取ります。
エクステンダーと呼ばれることもあるそうです(by Jackie Shaw)
使い方は様々でリターダで画面をしっとりする程度に筆で伸ばしてから書く場合と、絵の具に直接リターダを入れる場合など、描く絵によってケースバイケースで使います。 |
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マジックミックス |
オールパーパスシーラー・リターダー・クリヤーグレイズの各々の効果がミックスされています。
絵具の乾きが遅くなり、ブレンディングが長くできます。乾く とつや消しに仕上がります。サイドローディング、グレージング、スティップルなどの様々な技法を用いる場合におすすめします。薄い絵具で線を描いたり、細かい部分を描いた
りする場合や、滑らかで平らに塗り重ねたいときに最適です。 |
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カラーフロート |
絵の具の乾きをやや遅くします。水よりも遅く、リターダより早く乾きます。狭いエリアのフローティングなどに適しています。 |
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ジェルリターダ |
ジョソーニャ絵具と混ぜて使うと、油絵のような感覚で楽しめます。絵具の乾きを遅らせるのでブレンドがしやすくなります。通常のリターダと違い絵具の濃度を薄めません。 |
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クリアグレージングメディウム |
透明に上がけをするためのメディウムです。絵具に透明感を出し、重ね塗りの技法に適しています。深みのある立体感を出すことが出来ます。絵具に混ぜて、木目を生かしたステイン剤としても利用できます。 |
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フローメディウム |
筆に含ませるか絵具に少量加えることで筆の動きがスムーズになります。繊細な模様や長いストロークに向いています。乾燥時間は変わりません。 |
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クレイスターメディウム |
絵具と混ぜることで濃度を濃くでき、乾燥時間を長くするので、表面の質感を変化させたり、マーブライジングなどのフォーフィニッシュに活用できます。 |
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クラッキングメディウム |
ひび割れ(クラックル)をおこさせるメディウムです。
@メディウムそのものがひび割れていくタイプのジョソーニャ クラックルメディウム
Aメディウムの上に塗った絵具がひび割れるデコアート ウェザードウッド クラックルメディウム。
種類がありますので確認して購入してください。 |
BB イージーペイントリムーバー
描いた絵をはがすときに使います。アクリル絵の具に適しています。ニスもシーラーも剥がします。
発泡スチロールなども溶かします。
ペイントのはがし方
一度描いた絵をはがし取って、白木の状態に戻す方法です。
↓
↓
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ABCクラフト
アシーナ(マーべリッククラブ)
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ここではペイントリムーバー (セーフ ストリップリムーバー )を使っていますが、アシーナのイージーペイントリムーバーでも同様に剥離できます。
動画でごらんください。 |
リムーバーを盛り上げて一晩置きますが、それ以上寝かせるとリムーバー自体が乾燥してきて、
剥がしきれない箇所のリムーバーに粘着力が出ていて、
靴底にくっついたたちの悪いガムのようになってしまいますので3日も4日も放置しないほうがいいでしょう。
リムーバーを剥がし白木に戻して、きれいに拭いたら1日くらいでべたつきはなくなります。
こちらは時間がたつほどにつるつるになります。
また絵を描くときは、やすりをかけるところからスタートしましょう。 |
ブラシクリーナー |
使い終わった筆が固くなるのを防ぐため、筆の中まで丁寧に絵具を洗い流し筆先を整えておきます。アクリル・オイル絵具のどちらでも使える筆洗い液もあります。 |
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ウッドフィラー |
木製品の傷や穴などを補修するパテ。水を加えてやわらかくする事も出来ます。ザラザラしてサンディングしても滑らかにならないときに使います。水で薄め何度も塗り重ねるとよいでしょうましょう。塗り重ねるときはそのつど乾かして作業をします。
テクスチャーペーストと同じ役割です。 |
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ジェッソ |
絵画・彫刻用石こうの下地塗料のことです。
ジェッソで目止めをすることで色がよくのります。シーラーの役目も果たします。ジェッソは薄めずそのまま使用します。
重ね塗ることで、表面の凹凸を埋めて平らにすることも可能です。
まだ使ったことはありませんが、カラージェッソもあるようです。 |
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ニス
(バーニッシュ) |
刷毛でぬるバーニッシュはほこりのない部屋で空気を循環させないで作業できたらベストです。
スプレーニスは風のない日に屋外で作業してください。
バーニッシュは古くなると使いにくくなりせっかく描き上げた作品を台無しにしてしまったりしますので、少量づつ買い求めましょう。
表面につやを与え保護します。ニスは仕上げたい風合いを考えて風合いを選びましょう。
※刷毛でぬるタイプと、スプレータイプがあります。そのほか 超光沢やラメ入りなどもあります。刷毛でぬるタイプは振って混ぜないことです。振ると泡が出てしまいます。
さらに用途に合わせた種類を選びましょう。
マット(艶消し) |
アンティークな絵や自然な仕上がりに適しています。
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サテン(半艶) |
軽い艶があります。強い光沢を必要としない作品に適しています。 |
グロス(艶あり) |
光沢があり、エレガントな仕上がりを必要とする時などに適しています。 |
水性アクリルニス |
初心者でも扱いやすいニスです。
仕上げ用の二スの中では塗膜が緩めです。
吸い込みのない素材(オーブン粘土など)に塗った場合、ベタつくことがあります。また、吸い込みの少ない素材(樹脂粘土など)に塗った場合、完全に乾いた後でも、高温・多湿の環境下に長期間置くとベタつき始めることがあります。
室内用に適していて、クラフト工作品などによく使用されます。 |
水性ポリウレタンニス |
乾きが早く、強い塗膜で作品をコートするので、実用品に適しています。エクステリア(屋外)専用に出されているポリウレタンニスもあります。 |
油性ニスであればつや消しを2〜3回塗ります。
水性ニスであれば3〜5回塗りを目安に仕上げると保存状態も良くなるでしょう。
メーカーによりさまざまなものがあります。私がよく使っているニスを載せておきました。 |
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●オイル用 |
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リンシードオイル |
薄め液で、筆の流れをスムーズにします。ラインを描くときに適しています。 |
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絵は無限の工夫ができます。色々な道具でひと味違う表現を楽しんでみましょう。 |
ペティホース |
下地塗りをしたり、ポンポンと軽く絵具をのせて雪を降らせたりとスポンジングにもなります。 |
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マジックメッシュ |
いわゆる網戸の網です。
クラフト関係のショップで売っていますが、裏に粘着剤がついていて何度もはがして使えます。接着剤が取れるので水洗いはできません。
粘着剤がついてなくてもよければホームセンターにも売っています。 |
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羽根 |
マーブリングが楽にできます。
使い方(マーブル模様参照)は、リターダなどの乾燥を遅らせるメディウムを画面に塗り、羽根に少し薄めた絵具をつけて滑らせるように色をつけていきます。 |
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テクスチャーペースト |
降り積もった雪などの盛り上げ表現のためのモデリング剤です。絵の具を混ぜてパレットナイフで漆喰壁のような下地を作ったり、木の表面の傷を埋めるのにも使えます。
ステイン材が馴染みにくいのが少々難点。
凹凸の効果を出すのに、パレットナイフやスポンジ、ステンシルブラシなどを使います。
木のキズや穴の充填にも使用できますが、その時はウッドフィラーをお勧めします。 |
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ゴールドリーフ |
作品を豪華にしたり、クラックルと併用してアンティーク調にできる金箔です。箔のほかに、粉状のものや液状のものもあります。色も金以外の箔もあります。
張り付け方は、シーラーやニスを塗って乾く前に貼り付けます。
粘着性が弱いがクリアグレージングメディウムでも代用できます。 |
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もちろん下地に限らずさまざまな表現で絵を楽しむことができます。 |
エッグシェル |
ローラーを使って表面にでこぼこを作ります。
ちりめんのような感じに見えるので和風画にもよく使われます。
モデリング剤を使ってスティップルで作ることもできます。 |
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マーブル模様 |
大理石模様ともいいます。
筆はもちろん、ほかに羽根を使ったりして模様をつくります。
その際には、リターダを使うとスムーズにできます。
模様のぼかしはモップブラシで軽くたたいたり、ほうきで掃くように動かせば模様らしくなります。
簡易的なものでは、サランラップなども利用できます。
ろうそくの煤を利用するときは、スプーンを使うといいでしょう。とても美しいマーブルができます。そのままでは煤が取れてしまいますのでスプレーニス(筆でぬってはいけません)で煤を閉じ込めます。 |
ろうそくの煤使用 |
羽根使用 |
ネット模様 |
マジックメッシュの上からステンシルのようにたたいたり、筆で絵具をのせていきます。メッシュをのせたままシェードやハイライトを入れることができるのでとても簡単です。 |
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クラックル |
クラックル材を使ってひび割れを作ります。
乾かす時は、自然乾燥がベスト。
ドライヤーは使わないほうが望ましい。 |
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ステイン |
木目出しの下塗りのことで、専用のステイン液(ウッドステインジェルなど)を使用するほかに、アクリル絵具を水溶きして塗る方法があります。
塗り方は毛羽立たない布にジェルを取り、塗りたいところに伸ばすようにしてこするだけ。
濃さが不安な時は布を濡らすか、ステインに水をたしてもよいです。
好みのアンティークにして楽しめます。
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貼り付け |
白い皺の部分はティッシュペーパー。和紙でやるのが一般的のようです。
金の模様はモデリング材で浮き飾りにしてあります。 |
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インストラクションなどに書かれてある用語がわからなければ作業も滞ってしまいます。
よく使われる用語を覚えて一人でも作品が仕上げられるように覚えておくと便利です。 |
ウェット オン ウェット |
先に塗った絵の具が乾かないうちに、上から水分の含んだ絵の具で重ね塗りをし、ブレンドすることでオイルペインティングの効果を出す技法です。 |
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ウォッシュ |
絵の具に水を加えて薄め、透明な色で描く技法です。 |
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Sストローク
(エスストローク) |
平筆や丸筆を使ってSの字に描くストロークです。 |
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カンマストローク |
平筆や丸筆を使って、カンマのように描くストロークです。 |
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平筆使用 |
丸筆使用 |
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C ストローク
(クレッセントストローク) |
平筆や丸筆を使ってCの字に描くストロークです。
馬蹄型のように始まりと終わりが右写真より狭いストロークもこれにあたります。 |
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グレーズ
(グレージング) |
グレーズとは薄く透明な色を重ねてトーンを和らげたり、作品に特有の色合いを帯び、深みのある透明感を表現したりすることです。グレージングには、透明感のあるグレーズ向きの絵具を使うことが効果的です。
メディウムで薄めた絵具を、幅広くむらのない色調や正しく区分けしたタッチで、作品の各部分にのせていくことで、陰影を強め、その色合いに暖かさや冷たさを与えたりします。 |
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サークルストローク |
平筆を使い、筆先の片側を軸に円を描くように1回転させることです。注意点は、筆を抜き終わるころに指がついていかなくなるので、描き始めは手首を少しねじって少し窮屈な状態を始点とすることです。
写真2のように筆先にティッピングして外側に明るい色が常にくるようにするためには筆先が常に外側を回わるように回転させます。 |
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サイドローディング |
平筆でやるのがやりやすく、筆幅の半分〜8割程に絵の具をつけ、パレット上でよく筆に絵の具をなじませて、グラデーションになるように描く技法です。筆圧が
かかり過ぎると ペイントが 端によってしまいますので筆圧に注意しましょう。
うまくいかなかったときは、モップブラシでグラデーションになった薄い方から静かに柔らかくモップブラシでトントンとたたいてぼかしていくこともできます。 |
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シェイドshade |
右画像の光があたらず、暗くなっている陰影部分のこと。
トールペイントでは"陰″の意味合いで使います。 |
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シャイン |
ハイライトよりも狭い範囲に光る強い光を指します。 |
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シャドウshadow
(キャストシャドー) |
影。陰影。物体が作り出す影のことを指します。シャドーにはシルエットがあることが特徴です。 |
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スカンブリング
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ペイント用語?。
ごく薄い絵具を控えめに筆につけ、やや粗いタッチで×を描くように不規則においていきます。このとき下地の色が隙間から見えるようにすることが大切です。
スカンブリングはある種の効果を緩和するのに用いられます。たとえば強烈な色のコントラストを弱めるときや色彩の対照が極端なとき、色合いを和らげたりなじませたりするときに便利です。
筆は問いませんが平筆でザクザクと塗ることが多いです。塗ったときの角が気になるようならフィルバート筆を使うとよいでしょう。 |
粗いタッチで置く。
写真の色は濃くしてます。 |
スティップル |
ステンシルブラシなどに絵の具をつけ、軽くたたくようにして描いていく方法です。 |
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スパッタリング |
筆や歯ブラシなどを使って、作品の表面に絵の具のしぶきを飛ばす方法です。専用のスパッターブラシもあります。
画像の梨の点々はファンブラシを使いました。 |
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ダブルローディング |
平筆の両角に異なった色をつけ、パレット上でよくなじませて2色のグラデーションを出して描くこと。 |
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チズルエッジ
(ナイフエッジ) |
平筆の先を使い、横に滑らせて細かい線を描く方法です。 |
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ティアドロップストローク |
ローズマリングによく使われるストロークで、描き方はカンマストロークと逆に細いほうから頭に向かって描いていきます。
最後にはねるティアドロップや2色使いのティアドロップも楽しめます。 |
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ティッピング |
主となる絵の具をつけたあと、さらに筆の先に別の色をつけて描くことです。ちょんちょんと2〜3回パレットで軽くたたいて余分な絵具を取り除きますが、とりすぎないように注意しましょう。 |
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ディテール |
絵の最後に描く、細かい部分のことで、縫い目やアウトライン、ドット、あるいはラインワークなどのことをいいます。 |
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ティント[tint] |
(トールペイント用語)淡い色調。薄い色。ある色に白を加えたより明るい色。また、絵にアクセントをつけるために加える色のことです。 |
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点描
[pointillism
ポインタリズム] |
点の集合や非常に短いタッチで表現する技法。
画家スーラの案出した絵の具の塗り方で小さな斑点を並べてゆく技法のこと。 色調分割、分割主義という場合、色彩の視覚混合の意味を含み、 これによって画面の統一感が高まり、
また全体的な明るさも保証される。 |
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スーラの点描(多彩) |
一色の点描 |
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ドット |
丸筆の筆先やスタイラスなどを使って描く丸い点模様のことです。花芯や水玉模様を表現するときに便利です。 |
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ドライブラシ |
普通の筆をドライブラシ状にして描く方法は、筆が傷みやすいので古くなった平筆やフィルバート筆を使うとよいでしょう。
筆全体毛の中までしっかりとに絵具を含ませた後、ペーパータオルで水分をできるだけ取り除きます。さらにペーパータオルの上で筆を寝かせるようにして力を加えずに描いてみて、乾いた状態に絵具がつけばよい状態といえるでしょう。本番の絵にも筆を寝かせて力を加えずに描き入れましょう。 |
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バック トゥ バック |
最も明るい部分を中央に、左右に向かってぼかしが入った状態。
リボンや筒状のものにハイライトを入れるためによく使われます。 |
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ハイライト |
物に光をあてた時にできる、明るい部分。 |
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ハイシャイン |
シャインよりもさらに強く光る部分を指します。直接光源に照らされた部分に出る一番強い光のことです。 |
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ハッチング
hatching |
絵画や図案、作図などにおいて一定の面を斜線で埋め影を表したり、質感を出す技法。空間や感情を表現するためにつかいます。形をとっただけの絵にハッチングを加えると、絵に存在感が生まれてきます。ハッチングで重ねる線は基本的に2方向。物質の形にそった線が必要になります。
クロスハッチングは×に入れていく。 |
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ブレンディング |
2色以上の色を混ぜること。
隣り合う色を重なり合うように混ぜた状態、あるいはその方法のことをいいます。 |
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フローティング |
乾いた表面や、水やメディウムで湿らせた表面に、薄めた絵の具で透けるように塗り重ねる方法です。 |
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ミキシング |
筆で混色しながら描く方法。ウエットで作業します。 |
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ライナーワーク |
ライナー筆を使って、細い線を描く作業のことです。
絵具の濃度は牛乳くらいまで水やフロー液で薄めます。毛先の長い筆ほど長いラインが描けます。
らせんやコイルダブルループなど楽しんでみましょう。 |
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リーフストローク |
平筆、丸筆、フィルバード筆などを使って葉のような形に描くこと。注意することは筆をぬくころに回転させながら力を抜いていくことです。 |
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平筆使用 |
丸筆使用 |
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リフティング |
一度塗った絵の具を乾燥後はがすことです。
絵の具が乾かないうちに、意図的に湿らせた筆で上の層をはがし、下の明るい色をのぞかせてハイライトにする方法もありますが、誤って色をはがしてしまう場合があるので注意が必要です。 |
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色彩用語 |
色相:Hue(ヒュー)
彩度:chroma(クロマ)
明度:Value(バリュー) |
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