emmage     トールペイント
かんたんweb入門講座
 
 オイル絵具で描くローズマリングの動画追加

 トールペイントを始めるときの基本的な手順や描き方を紹介しています。


トールペイントはクラフトで、プラモデルのように作業工程のインストラクションがあります。
初めての方でも、図案や色などに悩むことなく始められます。


まず、どんな絵が描きたいか探しておきましょう。

■描きたい作品と白木を用意します。
飾る場所や使うシーンをイメージして、自分で図案を考えたり、デザインパケットを利用したりしましょう。

【下準備 1】
 下準備をきちんとやっておくとスムーズに作業が進みます。

白木に絵具がしみこむのを防ぐために、目止めをします。
次の中から適応するものを選びましょう
  • シーラーを使う。一般的にはこの方法が多用されます
  • ジェッソを使う。(地色が白くなり絵具が乗りやすく発色がよくなります。ベースの色を塗ると、一見プラスチックのような質感にも見える感じがします)
  • すでにシーラー入りの絵具を(ベースコートカラーと呼ぶ)使う。
  • タンニンブロックシーラーを使う。(これは、ヤニの出るような木材の場合、ヤニ止めとして使います)

Studay
●ヤニについて
松ヤニという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
針葉樹にはヤニが発生する種類が多くあります。
木材として加工し、乾燥させてヤニ取りした後もまた発生することがあります。
ヤニが発生するのは木が生きている証拠ですが、せっかく描いた絵がときが経って黄ばんだり茶色に変色したりします。
そんなときのために、塗るのがヤニ止めのタンニンブロックです。
ただし、これも100%ではありません。
ペイント用として販売されている白木の多くはあまりヤニの心配はいらないと思っていいでしょう。
 
 

写真はJWベースコート(ジェッソ)を塗ったものです。
タンニン
タンニンブロックシーラー
白木
オールパーパスシーラー
 
JWベースコート

【下準備 2】

■ ベースの色白木全体に塗ります。(インストラクションに従って塗りますが、慣れてきたらご自身で工夫することも)
(混色のときは多めに作り別の容器に入れ保存しておくとよいでしょう。失敗した時など役に立ちます。)

ベース色を塗ってしっかり乾燥させたら、クリアグレージングメディウムか、スプレーマットニスをうっすらとかけて色止めをします。
これは必ずしなくてもよいです。

※詳細はペイント道具&豆知識を参照してください。

写真は混色のベースを塗ったので、作った混色絵具は別容器に保存しました。

【下準備 3】

トレースをします。
パケットや本に付属している図案をトレースします。
選んだ白木に大きさを合わせる場合、縮小拡大をするとよいでしょう。この場合原版の大きさをあまり超えて縮小拡大すると、絵としてのバランスが崩れますので注意が必要です。

トレースするときの転写紙(チャコペーパー)の種類は水で消えるものと水で消えないものがあります。
色はそれぞれホワイト・グレイ・ブルーがあるようです。
ブルーの転写紙は油分多いので、フロートで塗り重ねるような薄い絵には向きません。
用途に合わせて種類や色を選ぶとよいでしょう。

描き始めましょう。

描くために必要な道具は手元に置いておきましょう。
筆や絵具、溶剤はパケットや本に必要なものが描かれています。
そのほかにペーパーパレット、水入れ、そして小道具一式。

メディウムにはいろいろな種類があります。何が必要かインストラクションをよく読んで確認しておきましょう。
筆も作業効率を上げるために必要なもの。モップブラシなどは常に手元に置いておくことをお勧めします。

※詳細はペイント道具&豆知識を参照してください。


あとは、インストラクションに沿って色を入れていくだけ。
サイドローディングやストロークなどの技法、種類については、
ペイント道具&豆知識を参照してください。

アクリル絵の具で描いた筆は、乾くととれなくなりますので、ときどき洗うか水につけておきましょう。

仕上げ
きれいに飾るためにニスをていねいに塗り仕上げましょう。 
ニスの種類や光沢も用途によって使い分けます。 

■ワックスを塗る
最後の仕上げにワックスがけをしてつやを出兼表面を保護をします。
とくに引き出しや、蓋付きの作品などは、時間が経つとニスを塗っていてもくっついてしまい、絵具まで剥がしかねません。
ワックスのかけ方は少量のワックスを、メガネ拭きの布のようなもので取り、伸ばしていきます。暖かいほど伸びがいいので寒い時はドライヤーなどで温めて伸ばしやすくするのもいいでしょう。

作品をしまい込んで置くときはワックスをかけた後、保護用に包んで保管してあげてください。

※詳細はペイント道具&豆知識を参照してください。


Clapham's BEESWAX POLISH


お手入れ (使った筆のお手入れも怠りなく。
筆はブラシクリーナーで筆の中にたまった絵具を取り除いておきましょう。
放っておくと毛の間に絵具がたまり毛先がどんどん広がっていきます。

※詳細はペイント道具&豆知識を参照してください。


●セラムコート 廃盤色 代替色リストはこちら  

絵の修正方法は様々あります。
描き慣れてくると、修正も上手になっていきます。
人それぞれいろいろな修正を試行錯誤しながら身に付けていくので、
部分修正については経験者に教わるといいでしょう。

下記は大胆に全部の絵を剥がし取る全修正といった感じです。

ペイントリムーバー

何年も前に描いた絵を剥がし、
白木の再利用で別の絵を描きたいとき。

一度描いた絵をはがし取って、白木の状態に戻したいときペイントリムーバー(セーフストリップリムーバー)を使います。
アクリル絵の具に適しています。
ニスもシーラーも発泡スチロールなども溶かしますのでご使用の際にはご注意ください。
※オイル絵具は剥離しない
ペイントのはがし方(動画でごらんください)

 
オイル絵具で描くローズマリング ベースの描き方 
ディテールは次回アップ予定 


動画おまけ:メタルエンボッシングの作り方


このページトップへ上に戻る
   

Copyright Relive-Paint Emmage All Rights Reserved