色の分類 |
無彩色(白・黒・グレーのように色味のないもの)
有彩色(赤・黄・緑・青のように色味があるもの)
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色相環 |
光をプリズムで分光すると、赤、橙、黄、緑、青、紫の虹の帯状のスペクトルが現れます。
図1
その色の帯を環状にしたものが色相環といいます。
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暖色、寒色、中間色
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暖色系と寒色系の色
すべての色には暖色系と寒色系があるという説があるようです。(例:赤に暖色系の赤と寒色系の赤、青にも暖色系の青と寒色系の青など)。
この説についてひとこと。
純色における色相環では左図のようになっており、「中間色」はどちらの要素が多いかで暖色寄り、寒色寄りになります。
色には本来境目というのが存在せず変化する連続体になっています。それを目安としてわかりやすくするために、区分されたものです。
絵を描く場合において、
寒色の赤とか暖色の赤というのは説明する為の
便宜上の呼び名であると同時に、何か別の色と比較した場合という
前提がつきます。例えば背景が茶色で人物が描かれている場合
人物の肌の色を基準に背景の茶色に青(寒色)を混ぜて寒色の茶色
(便宜上の説明)を作って塗ると前に出る暖色の人物と寒色よりにして
下がる効果でより立体感や距離感空間表現が出来るというわけです。
なにと隣り合わせで塗るのかによって寒色よりになったり暖色よりに
なったりしますよ。でも茶色は茶色(暖色)なんです。
また、影や暗い場所だけでなく明るい明度が高い場所でも同じです。
なにかの色と比較した場合で考えないと混乱しますよ。
講師は暖色とされる赤の中にも実際は見る人に寒い印象を与える色はありうるという自説を示したのでしょう。
その意見には賛成できます。
講師の方の発言の骨子を善意に解釈するなら
ある色の与える印象をそのつど自分で判断しないで青系=寒色だからという理屈で考える脳の働かせ方を絵画的な思考法とは違うと啓発しているのだと思います。
暖色寒色という分類や言葉そのものにも矛盾が含まれているということでもあると思います。
実際画の中である色がどういう印象を与えるかはそのつど違うと思う半面、赤オレンジを暖色、青・緑を寒色と便宜上分類する言葉のお約束も間違ってるとは言えず。それだけを取り出すとちょっと言葉の遊びのような感じもします。
色温度の高い=青い光からなぜ人は寒いという印象を受けるかですが、おそらく自然界で日陰の部分の色が日なたの直射日光より色温度が高い(青空の光を反映しているため)のが原因だと考えられます。
http://fujifilm.jp/personal/sheetfilter/lbalbb.html
http://www.kenko-tokina.co.jp/filter/4961607152089.html
寒色暖色という概念はこの色温度による連想に由来してるのもほぼ事実と思われます。
この心理が先天的なのか後天的なのかは知りません。誰か研究した人は居るのでしょうか。
ある色が画の中で寒い印象を与えるか暖かい印象を与えるかは他の色との関係など全体を見ないと言えないとも思います。
結論を先に言いますと、
暖色系と寒色系を、色温度で説明する事はできないとは言えませんが不適切です。
また、暖色系・寒色系は感覚的なもので、多義的な解釈のある明度・彩度で説明することは、
困難だと思います。
おそらく先生が、暖色・寒色の説明をされる時に、理由はわかりませんが、
色温度という言葉を使われたため混乱されているのかと思われます。
例えば「赤」は一般的に暖色とされていますが、これは単色の限りであって、
2値配色、3値配色という単純な配色において「赤」が含まれていても、
配色としては寒色系と認識される場合もあり、絵画・デザインにおいては、
以前の方が書いておられる通りです。
色温度で説明する事が不適切である理由は以下に書きますが、
あまり絵画を描く上では役にたたないと思います。
人間が感じる色は、電磁波の中の可視波長の部分です。
電磁波とは簡単に言ってしまうと、TVの電波も赤外線・紫外線、X線も
一連の電磁波で、波長の違いのみです。
このうち目に見える波長があって、これが可視波長と呼び、色の正体です。
物体に光を与えると、特定の周波数が反射(他の周波数が吸収)されます。
これを物体色と呼びます。
例えば、赤の絵の具は赤の物体色を持っているから赤と便宜的に呼ばれます。
この時、与える光が持つものが色温度で、光源の温度です。
一般的に昼間の太陽の光(自然光)を基準に物体色(絵の具等の色)は決められます。
自然光の色温度は諸説ありますが、私は5500ケルビンを基準にしています。
光源の温度、つまり、太陽の表面温度が色温度5500ケルビンであるから、
自然光の色温度は5500ケルビンになるという事です。
因みに、白熱電球は約3000ケルビンで、これからわかるように、
色温度が低いほど、光の含む色は赤の方へかたよります。
一般的な蛍光灯は、自然光と同様5500ケルビンになるようになっています。
暖色系・寒色系、中間色というのはあくまで便宜的な呼び方ですし、
色温度は基本的に物体に与えられる光に対するもので、
「赤」という色が、ある色温度を持っているという考え方ではなく
ある色温度の光を与えると「赤」という物体色が現れるというだけです。
暗室で白い紙に赤い光を与えると赤い紙になります。
つまり、目に見える物質の色というものは、与えられる光で決定され、
絶対的ではないという事です。
ただ、それでは困るので、色温度5500ケルビンで人間が見える色に対し、
色の名称をつけたり、わかりやすく色相環で表現しているだけです。
暖色寒色というのは、その色に対して人がどのように感じるかという一般論です。
これを数値的に表すことは難しいのですが、RGBあるいはYMSという色相から言えば、BGやSの強いものが寒く感じるということではないでしょうか。
「B」ブルーや「G」グリーンは、寒そうに感じますよね。またシアン「S」もそうでしょう。
明度はあまり関係ありません。また「色温度」とは、「物体や天体の可視域での放射が黒体放射であると仮定して、その放射の色から推定される温度」であって、色に対する感じ方を表示する単位ではありません。
もう少し、通っている教室での内容をきちんと理解しましょう。
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図2
図2の▲印 色料(材)の三原色―減法混色 |
絵の具や印刷インキなどの物体色の場合の三原色は、
イエロー(Y)・マゼンタ(M)、シアン(C)の3色です。
この色料での再現方法を減法混色あるいは減色混合と言います。
絵の具などを混ぜ合わせていくと、最終的には暗灰色になります。 |
図3 |
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参考 純色・・・色相の中でもっとも彩度が高い色
原色・・・他の色を混ぜても得られない孤立した色 |
補色 |
補色とは、色相環の反対側に位置する2色の色相。
色相差が最も大きい―お互いの色を強めあう。
補色の性質―色料において2色を混色すると無彩色になります(物理補色)
お互いの残像が色が見える。(心理補色)
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可視光線 |
図4
人間に色を感じさせる波長の電磁波のこと。
いちばん長い波長が赤
いちばん短い波長が紫
可視光線の波長(単位:nm ナノメーター) |
単色光の色 |
波長(nm) |
中心的波長(nm)純色の波長のこと |
赤(光の三原色) |
620-800 |
700 |
橙 |
590-620 |
600 |
黄 |
565-590 |
580 |
緑(光の三原色) |
495-565 |
510 |
青 |
440-495 |
470 |
藍(青紫)(光の三原色) |
430-440 |
435 |
紫 |
400-430 |
420 |
表1
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図2の△印 光の三原色―加法混色 |
光の三原色をRGBと呼び、赤(黄みの赤)620-800nm、緑(495-565nm)、青紫(紫みの青)430-440nmの3色です。
三原色は光源色の基本色です。
光の3原色で色を再現する方法を加法混色または加色混合と呼びます。
加法混色の原理はカラーテレビなどに使われています。
光の加法混色は色を重ねるごとに明るくなり、3つを等量で混ぜ合わせると白色になります。 |
図5 |
中間混色―加法混色の一種 |
中間混色もあるが、一般的には色光を重ねることで知られている。
中間混色とは混ぜ合わせた色が平均の明度となる加法混色の一種です。
中間混色の種類 ・回転混色(色コマ、風車などを回すとそれぞれの色の平均明度になる)
・並置混色(たて糸とよこ糸の織物、カラー印刷の網版、点描画など)
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リンゴが赤い訳 |
赤く見えるリンゴは長波長の赤を最も多く反射し、その他の色を吸収するから。 |
赤の分光反射率曲線
400~600nmの光を吸収ている
図6
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色の三属性 |
① 色相 色味の性質(色合い)
② 明度 色の明るさの度合い(もっとも明るい色=白 最も暗い色=黒)
③ 彩度 色味の強弱の度合い(無彩色の混じり具合)
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①色相とは(Hue) |
赤み、黄み、青み のように色味の違いを現します。
無彩色は色みを持っていないので色相の要素がありません。 |
②明度とは(Value) |
色の明るさの度合いを表します。(下図の縦方向)
「明るい」、「暗い」の基準は無彩色が物差しになります。
もっとも明度が高いのは白
もっとも明度が低いのは黒 |
③彩度とは(Chroma) |
色みの強弱を表します。(下図の横方向)
無彩色は色みがないので彩度の要素はありません。
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図7
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トーン |
等色相面 |
純・清・中間 な色 |
①純色―各色相の中でもっとも彩度の高い色=ビビット
②清色―純色に白、または黒だけを混ぜた色調の領域。
明清色・・・白だけ混ぜた色調
暗清色・・・黒だけ混ぜた色
③中間色(濁色)―純色に灰色を混ぜた色調。 |
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トールペイント教室 |
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色の基礎知識 歴史的カラー 光と色 色を使った言葉 絵具の混色
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