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ローズマリング Rosemaling(ノルウエー)
ローズマリングの語源 ”Rosemaling” ”Norweigian Rose Painting”
ローズの意味は広く、スクロールやアカンサスの葉、花のすべての総称。マリングは絵付けの意味。
ローズマリングのスタイル
              ……改訂2015/05/20 16個のスタイル。

 st Agder
ヒストリー
ローズマリングは絵画にとどまらず建築、家具、装飾品全体に見られます。
18世紀から19世紀に描かれた素朴な農民アートとして現代に受け継がれています。
その時代背景や地方性そしてアーティストの個性で描かれ続け、長い時間をかけて現在見られる各地方の独自のスタイルが育まれました。
北方の国、長い、太陽の当たらない暗く厳しい冬のノルウエー。
人々はそこに鮮やかな色を施し生活に彩を添えました。
裕福な民家にはより多くのローズマリングが施されています。
庶民は食器戸棚や木製什器のボールや水差し、トランク等に絵付けしていたようです。
デフォルメされたバラやチューリップ、アカンザス(葉アザミ)などの「自然」をテーマに描くのが特長です。
地域によってスタイルの違いがあり、その地域名がスタイルの名前となって残っています。
1
  テレマーク スタイル(Telemark Style)
   早期のテレマークローズのオリジン(源)は貝の形Cシェープから来ているそうです。
ここから主なる茎(スクロール)が出て、花に達し根が生えてという具合に、アカンサスの葉がルーツやトップに施され、細い茎がエレガントに伸び、さまざまな花を支えています。
スクロールが主に使われ、自由でリズミカルな動きでバラエティに富んでいます。
スクロールのかたちや交差などの複雑な構成に変化したのは1800年〜1830年ごろで、高度な技術を持つアーティストたちによりテレマークペインティングは最盛期を迎えます。
以降、スクロールがオーバーラップしたり交差したり複雑な構成を見せ、テレマークペインティングの最盛期を迎えます。
ローズマリング テレマークスタイル

2

  ログランド スタイル(Rogaland Style)
   巻きつる草を象った「スクロール」と花を組み合わせ、左右対称または放射状に広がるデザインが特徴的です。
あまりディティールを入れません。花に重点が置かれ、意匠的ローズ、チューリップの変形、デイジー、菊などの多種の花がモチーフとなるのが特長です。
バロックの影響を大きく受けながらも、少しのロココを取り入れた独自性を帯びたスタイル。
ローズマリング ログランドスタイル
  
  
アメリカンログランド(American Rogaland)
     アメリカのペインターVi Tbode(バイ・ソーデ)が編み出した描き方で、典型的な花のもチーフを左右対称のより計算されたパターン構成と決まった色とテクニックで描かれます。
ローズマリング アメリカンログランドスタイル
  
  
オールドログランド(Old Rogaland
     典型的な花やスクロールで攻勢され構成されているものの、描きかたや色使いはかなり自由で、本来ノルウェーのペインターの描きかたにややインスピレーションを加えた手法です。

3

  ハーリンダール スタイル(Hallingdal Style)
   1760年から1800年代後半までが最盛期と言えます。その歴史においても、特筆すべきは、Al ウルに有った サタ バーラ スクールです。 高度なテクニックを持つ門下生たちは非常に個性的で他とはまったく違う独自のスタイルを創造したのです。コントラストの強い色を使い、的確な技術と判断力を持ってモチーフの反復や、並列を大胆に旨として施します。赤いオレンジは、Hallingdalスタイルの一般的な背景色です。主な特徴は中心の花で、対称形です。葉と他の花は、センターから放射します。ラインワークやディティールは効果的な色を使うことなどが特徴です。
ローズマリング ハーリンダールスタイル

4

  ヴォルドレス スタイル(Valdres Style)
   バルドレス はノルウェーの東西を結ぶ要に位置しています。
ヴォルドレス谷から始まって、その強い花のモティーフで知られています。
1700年代後期のロココスタイルの伝達はこの地方のペインターに衝撃を与えました。Peder・Ardner(1739−1792)はロココスタイルのマスターですが、この人がバルドレスの基礎を築いたといっても過言では有りません。
ロココ調の風景画をブルーで描き、木と切り株、そして赤・白・黄色の花を咲かせたり、フェスツーン(イタリア花綱“ロープやリボン”装飾の事)で吊ったりします。 
Cシェープのロココスクロールはトランク等によく見られます。
 「バルドレス リーフ」と呼ばれるのは、Sシェープで先のとがったしだのような葉を指していています。
ローズマリング ヴォルドレススタイル

5

  アウストアガー スタイル(Aust Adger Style)イーストアガー(East Adger)
   残念ながらこのスタイルの歴史を探ることはできません。今現在この地区に残されているものは、1760年の教会の壁画やトランクなどです。
左右対称でシダの葉や長いティアドロップがスクロールのラインに沿って施されます。
とても意匠的な木、フルーツ、花のモチーフが1本の枝から出て、縦割りにできるパターン構成になっています。
  新情報追加 2014/9/11
 アウストアガースタイルは、テレマークおよびベストアガーの画家によってとても影響を受け、海域全体でデンマークの民俗芸術とのつながりを持っていました。
リースのモチーフはデンマークから持ち込まれました。
なでられたバラは一般的に描かれる花でした。テレマーク・スタイルに影響を受けたスクロールは少し厚かった。
アウストアガーの絵は、少し柔らかく、アガー絵画塗装よりもふっくら見えます。アウストアガースタイルはセースダール・ヴァリーで描かれました。
  ヴェストアガー(VEST AGDER)=ウエストアガー(West Adger)
   すべてが共通の根から出ていることが大きな特徴です。
意匠的な木、フルーツ、花のすべてが1本の枝から出て対称のパターンになっています。
そしてそのセクションは違う色と異なるディテールが施されています。
オープンロゼッタ(中がイニシャルや年号が書ける形)は太い円を描いて、花びらを入れ、ラインやティアドロップで飾ります。センターから出ている茎や長い線のような葉(スクロールの変形)、たくさんのティアードロップやドットを使った細かいディティールが典型的な描き方です。
ローズマリング ヴェストアガースタイル

6

  グーブランダール スタイル(Gudbrandsdal Style)
   この地方は古くから素晴らしい木彫で名高いところです。
1700年代オスロ近辺でバロックのアカンサススクロールが完全な完成をみました。主都オスロのキリスト教会アートがヘドマークを経てこの村に届くまで50年かかったといわれています。
このスタイルは、CとSシェープのアカンサスの枝にギザギザのアカンサス葉をシングル又はペアで、向かい合う形のスクロールであらわします。
メインスクロールは多くの場合オープンロゼッタ(勲章のような花)がチューリップに続いています。
花ビラもギザギザでアカンサスの葉に似ています。
メインの花柄に、小さな、すずらんのような花、スープドットの花とかが使われる事もあります。基本的にいろいろな花を使わないことが特徴で、アカンサスのスクロールだけで描くこともあります。
ローズマリング グーブランダールスタイル

7
  ウース スタイル(Os Style)
   ローズマリングの中で一番新しいスタイルです。
典型的なスタイルは 白、青または赤の背景でした。明るい色で、デザインは葉の上に重いラインや半植物と半抽象的なデザイン、様式化された花やバラなどを描きます。 のこぎり歯のような線も使用されます。
  説明参考URL: http://viewfromthepier.com/2015/02/11/torunn-rod-farsund-rosemaling-tradition-os-norway/
ローズマリング ウーススタイル
 
8  ヌーメダール スタイル(Numedal Style)
   ヌーメダールの画家はハ-リンダールまたはテレマークのスタイルの影響を受けました。この町の教会や多くの家庭用品に多く使用された絵柄は、ロココ式の装飾を備えたアカンサスやブドウの木、そしてバロック式の円形のロゼットの花とスクロールのに基づいたものでした。
背景色には暗い部屋と同様に暗い赤もしばしば使用されました。
典型的な配色は赤、緑、スレートブルーで描かれました。
                            http://www.jurenewhile.com/
 
 
9  ロムスダール スタイル(Romsdal Style)
   ロムスダールのスタイル画家はノルウェーの西の海岸の出身でした。
西の海岸は、ローズマリング中でも遅いスタートを切りました。
ロムスダールは、テレマークやハリングダール、グ-ブランダールから画家に来てもらいました。
ロムスダールは、毎年ロムスダール民芸に影響した多くの旅行者を呼ぶことができました。
このスタイルは、ロココ式のあるいはバロック式の影響がほとんどありませんでした。花やリースで飾られたつぼにやや専念したようです。
ステンシルの使用は何人かの画家に人気がありました。
                           http://www.jurenewhile.com/
 
 
10  ソグンオフィヨーラネ スタイル(Sogn og Fjordane Style)
   民芸絵画として最も遅い東ノルウェー。
原始人絵画は家のために、より小さなアイテムに描かれていました。
単純なモチーフと色や構図で普及していました。
このスタイルの画家はあまりトレーニングを必要としませんでした。
木に施す単純で荒削りの浮彫りから、容易にコピーされた幾何学的設計はアイテムにそれらの魅力を与えました。
数年の終わりに、教会に絵を施すために東の芸術家が来てくれ、それらと共にさらに洗練されたスタイルをもたらしました。
                           http://www.jurenewhile.com/
 
 
 
11    セースダール スタイル(Setesdal Style)
   調査中・・・・・・・・
セースダール地域で発見された絵画。このスタイルは、テレマークとベストアガーのルーツがあります。「ファン」型の花、線画、およびティアドロップ。
     
 12     トロンデラーグ スタイル(Trondelog Style) 旧スタイル?
  古いスタイルのトロンデラーグのデザイン
    


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