ヒンデローペン (Hindeloopen)
ローシェスタイル、ハッティンガースタイル、フィッサースタイルの3つがあります。
|
オランダのフリースランドの北行政区の小さい港村がヒンデローペンです。17世紀の初め、木彫り彫刻がたいへん人気があり、はじめ彫刻の彩色として始まり、18世紀には光と影の2色で描くシャドーテクニックの技法が現れ現在の形へと発展します。1色使いのものから多色使いのものへと次第に彩色も変化していきました。
一時衰退しましたが、1888年パリで行われた絵付け家具の展示会で脚光を浴び現在人気を呼びました。
たくさんのアカンサスのスクロ−ルと小さな花によって特徴づけられることができます。花には、ヒナギク、ポピー頭、バラ、キクとチューリップなどをモチーフに使います。
一筆書きで花や鳥、景色を描き、色で立体感を表現する手法です。赤,紺、緑を基本に花や蝶、そしてスクロールで描く、全体的に落ち着いた色合いが特徴的です。 |
ローシェスタイル(Roosje Style) |
基本の下色に、赤・黄・紺の花で描く。過去を懐かしむ、振り返った鳥が描かれる事がある。素朴な中に温かみがある。現在一般的に多く出回っています。 |
|
ハッティンガースタイル(Huttinga Style) |
花の色も種類も増え、鳥以外に女性像や動物などが描かれる事がある。ローシェスタイルより華やかな印象。
|
|
|
フィッサースタイル(Visser Style) |
しばしば描かれる「幸運の鳥」は、悪魔を遠ざけるためといわれています。稀に寓話として平和・希望・愛を表現する女性像やユニコーン・天使などが用いられます。
現在も第一線で活躍中の絵付師のスタイル。ハッティンハスタイルより光を強調し、さらに華やかな印象。 |
|
|
|
|
|